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【新潟2歳S】フロンティア加速 ラスト1F鋭く伸びた12秒1

デイリースポーツ
  • 2017年08月24日(木) 06時01分
 「新潟2歳S・G3」(27日、新潟)

 態勢は万全だ。フロンティアは23日、栗東坂路でソフトな内容だったが、ラスト1Fは12秒1とシャープに伸びた。昨年は先輩馬ヴゼットジョリーが、中内田厩舎に重賞初タイトルをもたらした一戦。厩舎の連覇に向けて視界は良好だ。ムスコローソも3頭併せで軽快な動きを披露。プレトリアも併せ馬で先着と好気配を伝えた。

 メリハリの利いた最終リハだった。栗東坂路に登場したフロンティアは、前半2Fは持ったまま駆け上がると、後半2Fから一気にギアチェンジ。右の肩ムチ一発でさらに四肢の回転数が上がり、力強い末脚を繰り出して僚馬シャプレドサクレ(3歳未勝利)をパス。4F54秒3-39秒8-12秒1を計時した。

 中内田師は「順調です。先週は芝で追い切って、しまいはしっかり伸びてくれました。今週は輸送もあるし、坂路で調整程度でいい」と表情は明るい。新馬戦を逃げ切った後は、短期放牧へ。「具合がいいので、ここを使うことになった。左回りは大丈夫。長い直線と輸送をクリアしてくれたら。今回は競馬を教えたいし、馬群の中でレースができれば」と先を見据えつつ、勝利の青写真を描いた。

 先週まで2週連続で追い切りに騎乗した新コンビの岩田も「真面目で、どんな競馬でもできそう」と好感触をつかむ。「(先週追い切った)芝での感触も良かった。馬の後ろにつけたら、落ち着いて走ってくれていた。何とかいいレースをしたいですね」とタイトル奪取へ意気込んだ。

 中内田厩舎にとっては、昨年、ヴゼットジョリーで重賞初Vを飾った思い入れのある一戦だ。あれから1年が経過し、「早いものですね。去年はヴゼットが頑張ってくれましたが、今年も同じくらいの手応えで臨めそう。一流の血統ですし、楽しみです」と指揮官。重賞2勝、G12着3回のドリームパスポートを異父兄に持つ良血馬が、無傷2連勝で重賞を制し、さらなる栄光への道を切り開く。

提供:デイリースポーツ

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