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【小倉2歳S】ペイシャルアス&坂口師 小倉に新たな歴史刻む!

デイリースポーツ
  • 2017年09月01日(金) 06時00分
 「小倉2歳S・G3」(3日、小倉)

 連闘でもチャンスは十分だ。新種牡馬ストロングリターン産駒のペイシャルアスが、産駒初のJRA重賞Vを狙う。管理するのは現役調教師で小倉最多の152勝を誇る坂口師。レース前日の2日に69歳の誕生日を迎える指揮官が、自らの地元・九州で歴代最多タイの小倉2歳S4勝目をモノにするか。

 朝焼けに、引き締まった体がクッキリと浮かんだ。小倉競馬場に滞在中のペイシャルアスは31日朝、角馬場で体をほぐしてダートへ。勢い良くコースに飛び出すと、風を切って1周した。全身を使って躍動感十分。先週の疲れもなく、申し分のない気配だ。

 騎乗した原口助手は「ガタッと来ていないし、元気」とうなずく。前走は、2着降着に終わった2走前の鬱憤(うっぷん)を晴らす3馬身差のV。連闘で夏の小倉3度目の実戦に臨むが、担当の清山助手は「レース後もすぐ息が入り、獣医も“競馬を使ったあとの感じがしない”と言ってくれた」と力強い。

 管理する坂口師は、小倉で現役調教師最多の152勝を誇る。小倉2歳S(3歳S時代も含む)の3勝など、小倉での重賞5勝は現役最多だ。「今はいい馬がドンドン出てくる。最近はサッパリ」と首を振るが、「やっぱり俺は出身が九州(宮崎県)やしね」と思い入れは強い。2日に69歳になる師は、定年まで2年弱。残りの一戦一戦を懸命に戦うつもりだ。

 12年は1番人気のエーシンセノーテで4着。05年鼻差2着のセントルイスガールなど、苦い記憶も鮮明だ。師は「競馬は難しい」と改めてかみしめ、「何とかいいレースを」と期待する。勝てば、瀬戸口元調教師に並ぶ歴代最多タイの小倉2歳S4勝目。栄光も挫折も知る小倉に、新たなタイトルを刻み込む。

提供:デイリースポーツ

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