「
京成杯AH・G3」(10日、中山)
今回参戦する馬の中で、最もチャンピオンに近い位置にいる
マルターズアポジー。
七夕賞までは中距離路線を歩んできたが、マイルにかじを切った
関屋記念で圧巻の逃走Vを決めた。「すごかったね。予想以上に力がついていたのは確か」と堀井師は驚きを隠せない。昨年暮れの
有馬記念に今年の
大阪杯と、一線級を相手に逃げてきた経験が、着実に地力強化へとつながっている。
さすがの激戦だっただけに直後は疲れをあらわにしたが、見えない疲れがたまるよりは、かえって調整もしやすいものだ。美浦Wでの1週前追いは、単走で馬なりながらも切れ味十分の走りを披露。ここまで順調に立て直している。「動きは良かったね。暑い日もあって疲れを取るのに時間がかかったが、もう良くなっている。ここから涼しくなるから」とトレーナーは目を細めた。
ポイントレースのトップを走る
ウインガニオンを、スピードで圧倒して得た挑戦権。ここも勝って、堂々と夏のマイル王者に輝きたい。
◆優勝の行方
京成杯AH登録馬では、現在10点で2位の
マルターズアポジー、6点で3位の
ダノンリバティが勝てば文句なしの王者。前者は2着でも、後者に先着すれば同点Vに持ち込める。5点で4位の
グランシルクも1着で同点優勝に。
提供:デイリースポーツ