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名牝ビリーヴを母に持つフィドゥーシアも同じ道を歩めるか/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2017年09月06日(水) 19時00分
 馬の成長曲線というものは様々だ。ディープインパクトのようにデビュー戦から圧倒的なポテンシャルを見せ続ける馬もいれば、6歳秋にしてジャパンC、7歳夏に宝塚記念と超ベテランになってからGI2勝を挙げたタップダンスシチーのような遅咲き馬もいる。

 2002年スプリンターズS、翌03年高松宮記念を制した名牝ビリーヴも、年齢を重ねてから覚醒した馬だった。

「もともと高い能力は持っていたんだけど、3歳くらいまでは、それがなかなか結果に結びつかないことが多かった」とは松元調教師。

 覚醒したのは4歳春だ。当時まだ園田所属だった岩田を鞍上に準オープンの淀屋橋Sを6馬身差ぶっちぎりV。降級した夏に準オープン(佐世保S北九州短距離S)を連勝すると、秋初戦のセントウルSで4馬身差のレコードVという圧倒的な脚力を見せ、次のスプリンターズS制覇につなげた。

「岩田が乗ってから変わったというのもあるんだろうけど、馬自身があのあたりで目覚めたんだろうね。だいたいが、おくての血統なんだわ」

 そんなビリーヴの成長曲線は、その子供にもしっかり受け継がれている。

ファリダットも4歳以降に力をつけていったし、フィドゥーシアも同じ。古馬になって能力を発揮するタイプなんだろうね」

 5歳春にして、ようやくオープンを勝ったフィドゥーシアは母以上の晩成型とも言えようか。

ビリーヴはサンデー(サイレンス)産駒らしいスラッとした体形だったが、フィドゥーシアはガッチリしていて、より短距離馬っぽい。タイプは違うけど、持っているスピードは同じくらいのものがある。これから、それが目覚めてくるんじゃないかな」

 日曜のセントウルSフィドゥーシアが母子同一重賞制覇を成し遂げるようなら…。母がたどった道をなぞる栄光への軌跡が、はっきり視界に入ってくる。

(栗東の坂路野郎・高岡功)

東京スポーツ

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