今夏の新潟で存在感を示した新人ジョッキーがいる。
武藤雅騎手(19)=美浦・水野=だ。6週間で8勝と活躍し、JRA通算勝利を15に伸ばした。まさに今、注目の新人だ。躍進のきっかけについては、「デビュー当初より落ち着いて騎乗できるようになりました。無駄な動きが少なくなったと思います」と自己分析。当面の目標については、「規定の30勝をクリアして新人賞を取りたいです」と目を輝かせる。
そんな武藤にチャンス到来。コンビを組んで福島の未勝利を勝ち上がった
フレスコパストが紫苑Sに登録し、その鞍上に指名された。1勝馬で除外の可能性はあるものの、抽選を突破すれば重賞初騎乗となる。「末脚がしっかりしている馬ですし、オープンで流れが速くなるのはいいと思います」とパートナーの特徴を語った上で、「気持ちが高ぶりますね」と大舞台での騎乗を楽しみにしている。新潟では大胆に攻めて穴馬を勝利へ導くシーンが多くあった。そんな若者らしいアグレッシブな騎乗を重賞の舞台で見てみたい。(デイリースポーツ・小林正明)
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