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最後のひと勝負「スーパー未勝利戦」に注目/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2017年09月08日(金) 18時00分
 リミットが刻一刻と迫るこの時期、3歳未勝利戦を勝ち上がることが関係者にとってどんなにうれしいことか。それは先週土曜の札幌3歳未勝利戦でメモリーフェイスを勝たせた池添が、ゴール後に大舞台を勝ったかのような派手なガッツポーズを見せたことからでも分かるだろう。

「まあ、よっぽどうれしかったんやろな。オーナーがわざわざ札幌まで見に来られていたし、これまでずっと惜しい競馬(2着は計6回)が続いていたから。上にいっても相手なりに走れると思うし、ようやく結果を出せて、俺自身もホッとしたわ」とは管理する池添兼調教師だ。

 日曜の小倉でも同じように惜しい競馬が続いていたリガスが勝ち上がり、3歳未勝利戦終了間近に2頭が未勝利を脱出した池添兼キュウ舎。池添の派手なガッツポーズについては「アイツはアホか(笑い)」と父親らしく愛情たっぷりにちゃかす言葉も口にしたトレーナーだが、おそらく2頭が勝った瞬間は自身も同じようなガッツポーズを決めていたに違いない。

 今週から始まる、俗に言う「スーパー未勝利戦」はまさに馬にとって今後の運命を左右する最後のひと勝負。この中にはメモリーフェイスのように、500万下でも通用する素材が埋もれているかもしれない(ちなみに先週の新潟記念小倉記念に続く重賞2連勝を決めたタツゴウゲキは、スーパー未勝利でも勝ち上がれず、11月に500万下に格上挑戦して初勝利を挙げた)。

 特に土曜阪神の芝外1600メートルにはキングカメハメハ×トゥザヴィクトリートゥザクラウンや、ラストインパクトの全妹パールズシャイン、フランケル産駒のイルーシヴハピネスなど良血馬がズラリ出走予定。グレードレースとは違った意味で、注目の一戦となりそうだ。

(栗東の坂路野郎・高岡功)

東京スポーツ

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