四白流星の栗毛馬に、谷原義明調教師が「とにかく
菊花賞に使いたい馬なんだ」と声を弾ませる。
セントライト記念に挑む
サンデームーティエ。初勝利までに9戦を要したが、その理由ははっきりしている。「気が小さくて、馬の後ろに入れたりもまれたりすると駄目なんだ」。それが“逃げ”に転じた2走前から一変。府中の12F戦で、難なく2連勝を達成した。「東京の2400メートルは簡単には逃げ切れないよ。力のある証拠だね」と目を細める。
94年の
セントライト記念。5番人気の
ウインドフィールズで制した。「あの馬も長距離で先行するタイプだった。もう23年もたつのかあ」と懐かしそう。本番では三冠馬
ナリタブライアンの4着に敗れたが、久々に現れた“菊獲り”を意識させる好素材に「今回は相手も強くなるからね。でも、3歳馬同士なら」と笑みが絶えない。
14日の最終リハに向けて「先週ビッシリやってあるし、サラッとやれば十分。夏場もうまく調整できたからね」と好仕上がりをアピール。まずは
菊花賞への出走権奪取。淀の大舞台を目指し、ここも逃げて、逃げて、逃げまくる。(デイリースポーツ・村上英明)
提供:デイリースポーツ