「
セントライト記念・G2」(18日、中山)
皐月賞馬が好仕上がりをアピールした。
アルアインの最終リハは14日、新コンビのルメールを背に、栗東CWで半マイル追い。ラスト1Fは11秒7とはじけるように伸び、併せた僚馬に1馬身先着した。2冠奪取に向け、堂々とV発進を決める。僚馬の
サトノクロニクルも、新コンビのM・デムーロ騎乗でCWへ。併せ馬で遅れたものの、力強い動きを披露して好気配を伝えた。
これが
皐月賞馬の貫禄だ。
アルアインの最終リハは、新コンビのルメールを背に栗東CWへ。3馬身半先行する
ジークカイザー(4歳1000万下)を追う形で、残り半マイルから発進した。直線で僚馬の内を突くと、ギアを上げて一気に加速。最後まで馬なりだったが、矢のように伸びて前をとらえ、4F50秒8-36秒9-11秒7で1馬身先着した。
背中や手綱から伝わる好感触に、思わず鞍上の声が弾んだ。「とてもいい気持ち。すごく柔らかくて乗りやすい。楽しみですね」と納得の表情でうなずく。「休み明けだけど、いいコンディション。能力がスゴい。距離も大丈夫だと思う」と自信を深めた様子だ。
池江師は「動きは良かったですね。体もひと回り大きくなり、順調に夏を越せました。春はやんちゃだったけど、だいぶマシになってきましたね」と心身の成長に手応えは十分だ。始動戦は、
皐月賞を制した中山が舞台。「中山2000メートルは走っているけど、中山2200メートルは向正面が特殊な形ですしね。その辺が鍵だと思います」と外回りコースの克服をポイントに挙げた。
菊花賞に向けた大事な
トライアル。これまでラ
イバルとして戦ってきた名手も「ダービーでもいい競馬をしていた。ペースが遅いのによく頑張っていた。
皐月賞を勝ったときも強かったし、いい瞬発力だった」と、その強さは肌で感じている。2冠獲りへ-。自らの強さを誇示し、栄冠に王手をかける。
提供:デイリースポーツ