菊花賞に向けての最終
トライアル競走。今年は
皐月賞馬が
セントライト記念から始動したのに対して、ダービー馬はこちらからスタートする。
神戸新聞杯は阪神の外回りコースをぐるりと一周の2400m戦。この距離で行われるようになってからの過去10年間で、
菊花賞3着以内馬のうち約3分の2が
神戸新聞杯に出走している。
菊花賞への足慣らしとして、最適な
ステップであることは疑いのないところだろう。
1.スタミナが求められる
菊花賞への
ステップレースにふさわしく、スタミナが問われる一戦。近年1番人気に応えて勝利したのは、
オルフェーヴル、
ゴールドシップ、
エピファネイア、
ワンアンドオンリー、
サトノダイヤモンド。一方で、
リアルスティール、
エイシンフラッシュというキレ味やスピードを持ち味とするタイプは、勝ち切れず2着に敗れている。
2.
ディープインパクト産駒が苦戦
ディープインパクト産駒でここを勝ったのは上記
サトノダイヤモンドのみ。その
サトノダイヤモンドも圧倒的に抜けた人気だったことを考えると、馬券を買う上での期待値は依然高くないと言っていいだろう。
3.春の序列は絶対ではない
過去5年間でダービー出走組がワンツーしたことは1回だけ。昨年は1000万条件を勝って臨んだ
ミッキーロケットが2着して、一昨年は準オープン勝ちの
リアファルが勝利。2014年は
トーホウジャッカルがタイム差なしの3着、2013年も
マジェスティハーツが2着と、近年はダービー不出走馬が確実に上位争いに絡んでいる。
注目はやはりダービー馬
レイデオロ。ここまで5戦4勝、唯一敗れた
皐月賞はぶっつけ本番での5着であり、まだ底を見せていないと言っていいだろう。ダービーで自分から早めに動いて押し切ったように、2400mならスタミナの不安はない。現時点での3歳世代では一歩抜けた存在で、この秋の目標も
菊花賞ではなく
ジャパンC。同世代相手の一戦で足踏みは許されない。