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ブレスジャーニーなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2017年09月21日(木) 13時10分
 今週の栗東は19日の火曜日が、一部の馬を除いて全休日。よって、追い切りが集中したのは21日となった。とはいえ、23日のレースを予定している馬や、23日には中山競馬場へ輸送する予定のある馬は20日の水曜日に追い切るというパターンを選択している。

 天候に関しては、20日の夜に音を立てて雨が降ったが、それも一時的なもの。馬場に影響を与えるほどの降水量ではなかったと思うが、時計の出方を見ると、21日の坂路馬場は少し時計を要している印象だった。

【坂路/4F51.9秒】
 20日。一番時計は4F51.3秒のクラッチヒッター(栗東・小崎憲厩舎)とオウケンヴィクトリ(栗東・野中賢二厩舎)の2頭。4F51秒台はこの2頭を含めて6頭しかいなかったが、これは全休明けという状況が大きく影響している。極端に時計の出る馬場ではないものの、やればある程度の数字は出る馬場だったと思われる。

 21日。一番時計はネロ(栗東・森秀行厩舎)の4F49.3秒。一番時計の常連で、この数字なら標準的な馬場だと考えてよい。ただし、今週に限っては追い切り頭数が多く、朝一番やハロー終了直後に比べると、それから30分以上経った時間帯はかなり踏み荒らされて時計が出にくくなっている。今週はいつも以上に追い切った時間帯を気にすべきかも知れない。

 先週の馬場差は「±0.0秒」。今週は時間帯に差があるだけに、日単位での判断が難しいところ。ここは全体的な時計の出方を参考にして、20日、21日ともに『+0.1秒』で馬場差を記録している。

【CW/5F66.5秒】
 20日。追い切りは朝一番と1回目のハロー終了後に集中した感じ。あまり6Fから速い時計を出す馬がいなかったのは、全休明けという状況が大きく影響していたように思われる。

 21日。調教開始時刻からずっと追い切りが続く感じだったが、こちらは坂路馬場と違って、時間帯によって馬場差に考慮するほど時計を要するような場面はなかった。ウッドチップの取り替え工事も終わり、ウッドチップがかなり馬場になじんできて、走りやすい状況になっているのではないだろうか。

 重賞の1週前追い切り、2週前追い切りもたくさん行われているが、ここで取り上げたのは2頭。まずは京都大賞典(10月9日・京都芝2400m)の2週前追い切りを行ったシュヴァルグラン(栗東・友道康夫厩舎)。ジュンハーツを追走する併せ馬だったが、大きく追いかけることなく、向正面から射程圏に入れていく感じで追走。

 最後の直線ではすでに並びかけて、前に出ようという感じだったが、脚色としてはずっと同じ感じ。個人的には瞬発力を使うような追い切りよりも、今回のように速いラップを持続させることがこの馬の長所を活かし、馬の仕上がりも良くなると思っている。見た目には今ひとつの動きだが、これで十分中身は整ってくるだろう。

 もう1頭は菊花賞(10月22日・京都芝3000m)を目指して調整中のブレスジャーニー(栗東・佐々木晶三厩舎)。2歳新馬カリマに先行する形で、最後は遅れてのゴール。でもこれは予定通りで、来週デビュー予定の相手が一杯に追って先着という結果になっただけ。時計も6F84.9〜5F70.1〜4F55.4〜3F40.7〜1F13.3秒と遅めだが「レースまで1ヶ月。今日は6F84秒くらいと思っていたから、ちょうどいい調整ができました」と佐々木晶三調教師も笑顔。

 先週14日の馬場差は「-0.2秒」。20日の追い切り時計が遅い理由は前記した通り。21日はそれなりに速い時計が出る馬場だったので、馬場差としては先週と同じ『-0.2秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週も芝馬場での追い切りは行われているが、芝の塊が飛ぶようなことはなく、馬場状態としては良好。走りやすいし、時計もある程度は出る馬場という認識で問題ない。馬場差は20日、21日とも『±0.0秒』で記録している。

 ポリトラック馬場の追い切り頭数はここ数週で極端に少なくなっていたが、21日はそれなりに追い切りが行われている。とはいえ、1週間で40頭近くいた頃に比べると、かなり頭数は少ない。加用正厩舎の3頭併せなどの動きを見ていると、馬場状態としては以前とさほど変わりなし。よって馬場差は20日、21日とも『-1.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・写真:井内利彰)

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