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強い意気込み見せるルージュバックとモンドインテロに要注意/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2017年09月21日(木) 20時30分
 台風18号の上陸で平常開催が危ぶまれた3日間競馬も無事終了。今週からJRAは通常モードに戻る。とはいえ、火曜(19日)全休による変則追いには続けて気を配る必要があろう。

 先週セントライト記念では、注目を集めたセダブリランテスが追い切りを予定した木曜(14日)朝に挫石のアクシデント。「月曜競馬でなければ、こんなことはなかったかも」と担当の田中良太助手は唇をかんだが、普段通り水曜追いを貫いたミッキースワローが勝ったことが、その明暗を際立たせた。追い日を含む調教の成否は、今週も大きなポイントになりそうだ。

 さて、日曜中山メーン・オールカマー。火曜に馬場入り申請をしたのは、タンタアレグリアマイネルミラノの2頭。通常メニューへのこだわりが、そこに表れている。とりわけタンタアレグリアは骨瘤が長引いて、今回が8か月ぶりの実戦。アメリカJCCを制した得意舞台=中山2200メートルに向けて、しっかり態勢を整えたいところだが…。

「脚元はもう固まっているけど、一応、大事を取って坂路主体の調教を重ねてきた。仕上がり? う〜ん、何とも言えないな。同じ8か月ぶりでも前走(アメリカJCC=1着)は稽古をしっかりやって中身もできていた。今回は馬体に、もうひと張り欲しい気がするんだ」

 管理する国枝栄調教師の言葉は少々頼りない。

「体もそうだけど、いい時は気持ちの部分も、はじけるタイプ。まだ心身ともエネルギッシュさが、ひと息」という佐藤勝美助手の視点も合わせれば、週末の気配次第で脚慣らしに終わる可能性も否定できない。調整過程にスポットを当てれば、同じ休み明けでも、これまでの“10日競馬”のパターンを変えて早めに入厩したルージュバックの意気込みが怖い気がする。

 一方、夏競馬の延長としてこの一戦を見るなら、「取り消した弟の分まで」と手塚貴久調教師が“リベンジ”を誓うセダブリランテスの兄モンドインテロにも注意は必要だろう。

「夏のテーマとした札幌日経オープン連覇は達成できましたが、重賞はこれまで7戦して3着が最高着順。その壁を何とか打ち破ろうというのが今回のテーマです。サラブレッドが充実する秋。得意の右回りで使われた強みを生かしたい」と担当の藤井省二助手。メンバーを見渡せば、自在性を武器にできそうな組み合わせ。ひと皮むけた走りを見せられるか注目である。

(美浦の宴会野郎・山村隆司)

東京スポーツ

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