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秋のスプリント王決定戦はキレ味が重要/スプリンターズS展望

  • 2017年09月26日(火) 06時00分
 JRAの短距離GIは、春は高松宮記念で、秋はスプリンターズS。双方とも春秋のGIシリーズの幕開けという日程に位置しているが、顕著な違いがひとつある。それが、サマースプリントシリーズの存在。GIに手が届きそうにないクラスは、サマースプリントシリーズに全力投球する傾向が近年強まっている。

 その影響で、本来は本番であったはずのここで一息だったり、欠席する馬が少なくない。展開面も高松宮記念に比べてペースは緩みがちで、一昨年に至っては前半3Fより後半3Fの方がレースラップが速いという「上がり勝負」になった。

1.上がり33秒台のキレ味が必要

 昨年の勝ち馬レッドファルクスがマークした上がり3Fは33.5秒で、一昨年のストレイトガールは33.1秒。2012・13年に連覇したロードカナロアの上がりが33.8秒と33.4秒。33秒台前半で上がって来られるようなキレ味がないと、勝ち切るのは難しくなっている(2014年は新潟開催)。

2.距離に融通が利く馬が有利

 前述の3頭のうち、レッドファルクスCBC賞で1200m重賞に初挑戦する以前は、芝ダート問わず1400mを主戦場にしていた。ストレイトガールロードカナロアもマイルGIを勝っている。いずれも、より長い距離に対応できるだけの適性があったことに注意したい。

3.セントウルSステップは難しい

 昨年のこのレースで、セントウルSを完勝したビッグアーサーが断然人気を裏切ったのは記憶に新しい。もちろん、直線で行き場をなくす不利が響いての敗戦だったが、セントウルSスプリンターズSは連勝できないというジンクスは継続してしまった。阪神と中山ではコース特性が違うし、中2週という詰まったレース間隔では仕上げの面でも難しさがつきまとう。


 注目はレッドファルクス。確たる主役不在の混戦模様のレースと見られているが、キレ味と距離適性の幅という点で考えるなら、同馬が最有力という評価になる。

 昨年ここを勝って以降も1400mの京王杯スプリングカップを58kgで完勝して、安田記念でも小差3着。この一年で着実にスケールアップしている。高松宮記念は1番人気で3着という結果だったが、ことスプリンターズSを戦うためには盤石な条件が整っている。

 今回は安田記念以来の久々になるが、昨年もCBC賞から3か月間隔が開いていた。管理する尾関知人調教師は、一昨年にサクラゴスペルを同様のローテーションで2着(11番人気)と好走させた実績もある。予定の行動と見て、評価を下げる必要はないだろう。

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