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メラグラーナ 前走532キロは重めじゃなくて理想に近づいた/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2017年09月27日(水) 19時30分
 調教師によって“馬体の好み”はあるもので、多くの重賞ウイナーを育てた佐山優元調教師は、現役当時、屈指の巨漢馬として人気を集めたヒシアケボノに象徴される大型馬を好んで育てた。これとは対照的にスプリンターズSフィドゥーシアを送り込む松元調教師は、特に牝馬はスラッとした体形を好む。

「やっぱり牝馬は腹が巻き上がっているくらいの方が走る。ウチで走った牝馬もだいたいがそんな感じだった。それと比べるとフィドゥーシアの前走(セントウルS9着=480キロ)は、ちょっと体に余裕があった。470キロ台前半の馬体重の時に走っている馬だからな。今度は中山までの輸送で絞れてくれればいいんだけど」

 松元調教師の“牝馬はスラッとした方が走る理論”からすれば、同じくスプリンターズSに出走予定のメラグラーナは対極に位置する存在だ。セントウルS(4着)での馬体重532キロは、牡馬も含めたスプリンターズS登録馬のうち、前走時の最重量にあたる。もっとも管理する池添学調教師によれば、この馬体重がメラグラーナにとっては理想的なのだそうだ。

「デビュー当初からこれぐらいの体があっていい馬だと思ってましたから。これまでは輸送で体が減ったりして、なかなか増えてこなかったけど、そういう意味では、あの体重で出られたのは精神的な成長かもしれません」

 これまでのJRA・GI最高馬体重勝利は1995年スプリンターズSヒシアケボノの560キロで、牝馬のそれは同年エリザベス女王杯サクラキャンドル&2005年天皇賞・秋ヘヴンリーロマンスが記録した510キロ。メラグラーナスプリンターズSで見事Vを決めれば、牝馬のGI最高ウエート勝利記録更新となるが果たして!?

(栗東の坂路野郎・高岡功)

東京スポーツ

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