「
スプリンターズS・G1」(10月1日、中山)
一報を聞いた上原師が最高の笑顔を見せた。
セイウンコウセイは2枠3番。「おー、いいじゃないか。どこでも良かったけど、そりゃ内に越したことはない」。G1初制覇を決めた今春の
高松宮記念で、希望通りの内枠を引き当てた時と同様に歓迎した。
これでレースにおける作戦もほぼ決まったようで、「スタートがいいからね。前の馬を射程内に置いてレースを運んで、いつものように直線へ向いたら、もうひと踏ん張りできるスピードがこの馬にはある。内枠ならロスも少ないし、いいポジションにつけられそう」。横綱相撲でラ
イバルに立ちはだかるつもりだ。
前走の
函館スプリントSはハイペースの2番手を追走。結果、差し馬の台頭を許して4着に敗れたが、負けて強しの内容だったとも言える。「前走で能力の高さを改めて感じた。普段からしっかり追い切れるようになったように成長している」と全幅の信頼を置く。
29日の朝は美浦北の角馬場で、長めからしっかりと乗り込まれた。「元気が良かったし、いい状態を維持している」とトレーナーは体調面に太鼓判。春秋ス
プリントG1制覇に向けて視界は良好だ。
提供:デイリースポーツ