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2歳世代のフランケル産駒に新星誕生、エラーカムが無敗の2連勝で重賞初制覇

  • 2017年10月02日(月) 12時00分
 タレントが豊富な今年のヨーロッパ2歳世代に、また1頭、今後が楽しみな新星が誕生した。9月28日にニューマーケットで行われたG3タタソールズ・ソマーヴィルS(芝7F)を2.1/4馬身差で快勝したエラーカム(牡2、父フランケル)がその馬だ。

 「史上最強馬」フランケルの2世代目の産駒の1頭となるエラーカムは、母もまた、英国と愛国の千ギニー、コロネーションS、サンチャリオットS、メイトロンSと、現役時代に5つのG1を制した名牝アトラクションという、超良血馬である。タタソールズ10月1歳市場にて160万ギニー、当時のレートで約2億1500万円でドバイのハムダン殿下に購買され、マーク・ジョンストン厩舎に入厩。9月10日にヨークで行われたメイドン(芝7F)を3.3/4馬身差で制してデビュー勝ちを飾って臨んだのが、28日のタタソールズ・ソマーヴィルSだった。

 無敗の2連勝で重賞初制覇を飾った同馬を、大手ブックメーカー・コーラルは来季のG1二千ギニー(芝8F)へ向けた前売りで、オッズ15倍の4番人気に浮上させている。

 エラーカム以外にも、G2ヴィンテージS(芝7F)を含めて2戦2勝のエキスパートアイ(牡2、父アクラメーション)、G2ベレスフォードS(芝8F)を含めて2戦2勝のサクソンウォリアー(牡2、父ディープインパクト)、デビュー2戦目のメイドンとG2スーパーレイティヴS(芝7F)を連勝しているグスタフクリムト(牡2、父ガリレオ)、同じくデビュー2戦目のメイドンとG3タイロスS(芝7F)を連勝しているザペンタゴン(牡2、父ガリレオ)らが名を連ねる今年の欧州2歳世代は、近年にないヴィンテージクロップと言われている。

(文:合田直弘)

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