「
京都大賞典・G2」(9日、京都)
順風満帆。無事に夏を乗り越えた
シュヴァルグランの姿に、陣営の表情は明るい。振り返れば、昨夏は順調さを欠いたことで、秋以降のプランが白紙に。やっとのことで迎えた始動戦は、予定よりもひと月遅れの
アルゼンチン共和国杯だった。
「去年は
宝塚記念のダメージが残って、牧場で乗り込めず…。予定していた
京都大賞典を回避せざるを得なかった」と友道師。その点、今夏は思惑通り。
宝塚記念8着以来となるが、「今年は疲れが残らなかったので、順調に夏を過ごせた。本数もしっかり乗れているし、いい感じで来ている」と好仕上がりに胸を張る。
1週前は新コンビを組むM・デムーロを背に、栗東CWで異父妹
ヴィブロスと併せ馬。しまい重点に6F84秒0-12秒3を記録し、
ドバイターフ覇者に1馬身先着を果たした。友道師は「攻め駆けしないタイプですが、最後差し返して先着。この馬としては良かった」と内容に合格点を与えた。
充実の5歳秋。悲願のG1制覇へ、勝負の時を迎えた。「去年とは全然違う。ぽっちゃり感がなくなり、体が締まってきた。好発進を決めてジャパンC、
有馬記念へと向かいたいね」。夢の実現へ向けて、始動戦でつまずくわけにはいかない。
提供:デイリースポーツ