かつてのオープン特別いちょうSを引き継ぐレース。いちょうSは出世レースとして有名で、重賞に格上げされた初年度の2014年も、のちに
NHKマイルCを制する
クラリティスカイが勝利した。また、10月に行われる牡馬混合の2歳重賞はこのレースだけで、その意味では2014年まで10月の京都で行われていた
デイリー杯2歳Sに近い位置づけも持つ。
1.開幕週のスピードレース
開幕週のマイル戦ということで、2014年は1分33秒台のレコード決着になり、稍重になった昨年でも時計は1分34秒5。スピード決着に対応できるかどうかが勝敗を分けるポイントになる。2014年は、スローの新馬戦を完勝した
サトノフラムが圧倒的1番人気で大敗した。
2.キャリアの多さは軽視できない
2014年の勝ち馬
クラリティスカイは3戦目の勝ち上がりだったし、一昨年の勝ち馬
ブレイブスマッシュは4戦目の勝ち上がりで、昨年の
ブレスジャーニーも2戦目の勝ち上がり。10月に行われていた
デイリー杯2歳Sでも、1戦1勝馬よりキャリアが多い馬の活躍が目立っていた。
3.連対馬がすべて新馬・未勝利
過去3年のデータながら、連対馬はすべて新馬か未勝利勝ちの馬となっている。オープン特別時代は
新潟2歳S2着の
イスラボニータ、
芙蓉S2着の
フラムドグロワールが勝利するなど、むしろオープン敗戦組に分があったが、今のところは性格が一変していることに注意したい。
キャリア2戦以上で時計対応できそうなタイプということで、中京芝1600mの未勝利戦をレコードタイムで圧勝した
シュバルツボンバーに注目。行きっぷりが良くなったことで一変、淀みない流れを早めに動いて圧勝した前走のレースぶりには、大物マイラーの片鱗を感じさせた。一昨年の当レースで2着した
イモータルの半弟だが、気性面などを考慮すると現時点での完成度としてはこちらが上だろう。抽選突破を祈りたい。