◎10月8日(日)に東京競馬場で行われる第68回
毎日王冠(GII)に登録している
マカヒキ(牡4、栗東・
友道康夫厩舎)について、追い切り後の
友道康夫調教師のコメントは以下の通り。
(今年の2戦を振り返って)
「そんなに負けてはいないのですが、やはり
マカヒキからすれば物足りない感じはしました。(
大阪杯は)去年ならあそこからもうひと伸びがあるのですが、ゴール前あのままで終わってしまったので、もう休ませようということになりました。次に使う所を考えれば、
宝塚記念しかないのですが、
宝塚記念の時期は天候も不順ですし、馬場状態も考えて、あまり無理をするレースではないと思うので、諦めました」
(中間の調整について)
「レース後は福島へ放牧に出しました。そんなに疲れが残っていなくて、順調に乗り出し牧場でもペースを上げて来ることができました。その後8月の下旬に栗東に帰ってきました。こちらに入厩後も本当に順調に来ています。春は毛づやなど今一つでしたが、この秋は毛づやもすごく良く、本来の
マカヒキの姿だと思います。次の天皇賞にはダービーの出来に持っていけると思います」
(調教過程を振り返って)
「この馬のリズムで伸び伸びと走らせてほしいということで(
内田博幸騎手に)乗ってもらいましたが、私が見ていても、その通り良いリズムで走っていました。(内田騎手の)最初の一言は"やっぱり凄いですね"というコメントでした。先週まで本数も時計も出しているので、今週は助手が乗ってウッドチップコースでサッとやりました。終わった後の息遣いも問題なかったです。動きを見ていても、この馬本来の弾むような動きになってきたと思います」
(今回のレースに向けて)
「競馬に行けばスイッチの入る馬なので、久々でも大丈夫だと思います。ちょうど1年前が
凱旋門賞でしたが、向こうの馬場で調教していた分、やはり春とは違った筋肉の付き方になっていました。距離も1800mから2000mぐらいがちょうど良いのかなと思って、ここから始動します。やはり東京でも好走しているので、直線も長くコーナー2つで競馬はしやすいと思います。
本当にすごく良いメンバーが集まりましたが、
マカヒキに関してはこの馬のレースをするだけです。そんなに天皇賞まで間隔がないので、現時点でも仕上がっています。100%に近い状態で出せると思います。もう一度、あのダービーの時のような強い
マカヒキを見せられるように、ここまで頑張ってきましたので、応援よろしくお願いいたします」
(取材:米田元気)
ラジオNIKKEI