10月7日より東京競馬場内の
JRA競馬博物館1階ギャラリーにて秋季企画展として「前略
ディープインパクト様」展が開催される。この春、
安田記念で
サトノアラジンが優勝したことにより、
ディープインパクト産駒のGI勝ち馬が30頭になったこと等がきっかけとなり企画された。
これは単に記念品や経歴を振り返るだけの展示ではない。
ディープインパクトに携わった方々が
ディープインパクトに宛てた手紙を集めて、
ディープインパクトへの想いを改めて振り返るという、
ディープインパクトへの愛が溢れる催しなのだ。
「
武豊騎手をはじめ、池江泰郎元調教師など全11名からの手紙と、手紙の執筆者それぞれの方々から寄せられた
ディープインパクトにまつわる品々等を展示させていただいております。
ディープインパクトに対して武さんは今もなお『本当に“感謝”しかありません』と感慨深い気持ちを寄せていらっしゃいました」(
JRA競馬博物館 岡野館長)
展示品は時系列で並べられており、
ディープインパクトの生きざまを順を追って振り返ることができる。金子オーナーからは
日本ダービー、
ジャパンカップ、天皇賞の優勝記念品、
武豊騎手からは実際に
菊花賞で使用したブーツとムチ、市川明彦厩務員からは三冠優勝時の馬着が寄せられている。
珍しいのは池江泰郎氏から寄せられた
ジャパンカップで実際に装着した蹄鉄だ。
ディープインパクトの蹄鉄は厳密に管理されており、4つの蹄鉄がすべて並んでファンの前に登場する機会は極めて少ない。
ディープインパクトの蹄にエクイロックスと呼ばれる接着剤で装着されたが、この展示ではその接着剤もしっかり見ることが出来る。
興味深いのは、日本国内で
ディープインパクトを倒した唯一の馬・
ハーツクライをゴールへ導いた
クリストフ・ルメール騎手からも手紙が寄せられていることだ。かつての宿敵がどのようなメッセージを
ディープインパクトに送ったのだろうか?ぜひ、皆さんの目で確かめて頂きたい。
展示は全点写真撮影OK。開催中にファンの方々から寄せられた
ディープインパクトへの手紙も会場に展示予定だ。実際に
ディープインパクトの競馬を見たことがある人も、
ディープインパクトの現役時代を知らない人も、手作り感満載の
ディープインパクト展にぜひ参加されてはいかがだろうか。
JRA競馬博物館(東京競馬場内) 1階ギャラリー
期日 10月7日(土)〜11月26日(日) (月・火曜を除く、但し10月9日(祝)は開催、10月11日(水)は休館)
時間 午前10時から午後4時まで(競馬開催日及びパークウインズ日は午後5時まで)
(取材・写真:花岡貴子)