「
秋華賞・G1」(15日、京都)
デビューから無敗の
リカビトスが10日、美浦坂路で11日の追い切りに向けてウ
オーミングアップを行い、軽やかな脚さばきを披露した。ここまで新馬、500万下、1000万特別を3連勝中。実績は他馬に見劣るものの、重賞初出走でG1制覇を達成できるだけの素質を秘めた逸材だ。
3戦無敗の
リカビトスが、美浦坂路で軽めのメニューをこなした。この日の美浦トレセンは全休日。重賞出走を予定しているなどの特別な理由がなければ馬場入りできないため、いつもとは違った環境となったが、いつもと同じように坂路を駆け上がった。ケイコを見届けた
奥村武師は「普段通り。順調だね」とうなずく。
前走は6月の東京で古馬を相手に1000万特別を制した。今回は3カ月半ぶりの実戦となる。「見た目に変化はないものの、体質はしっかりしてきた。追い切り後の回復は早くなっているからね。大きな進歩でしょう」と成長ぶりをアピールした。
今回、コンビを組むのは浜中で、
秋華賞は14年
ショウナンパンドラ、15年
ミッキークイーンで連覇を達成している。師は「それを踏まえて依頼した。この舞台はうまいからね」と評価する。京都の内回りはタイトなコースで、騎手の手腕も重要となる。「この馬の個性を生かしてうまく乗ってくれるでしょう」と期待を寄せる。
勝てばデビューから無傷の4連勝になる。02年
ファインモーション、06年
カワカミプリンセスに続く史上3頭目となる無敗での
秋華賞制覇が懸かっている。「僅差で勝ち上がっているように運のある馬。ただ、G1はそこまで甘くないよ」と師は控えめだが、ここまで負けていないのも事実。無敗の素質馬が、春の実績馬に下克上を果たす可能性は十分にある。
提供:デイリースポーツ