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ディアドラ橋田調教師の予言/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2017年10月11日(水) 19時00分
 オークスならスイートピーS、ダービーではプリンシパルS…純然なトライアルでありながら、全くもって本番に直結しないレースの代表例だ。

 秋華賞トライアルの紫苑Sも長らく同じような立ち位置にいたが、近年はその傾向が変わってきた。その“先鞭”をつけたのが2014年に紫苑S2着から本番を制したショウナンパンドラ。高野調教師は紫苑Sを選んだ理由を「まず500万を勝ったばかりだったので(秋華賞への)権利を確実に取りたかったのと、阪神1800メートルと(この年、中山の代替で施行された)新潟2000メートルを比べて、より競馬がしやすいほうを選びました」と振り返った後、「本番と同じコーナー4つのコースであることも理由のひとつでした」と補足した。

「ワンターンで上がりの競馬になりやすい阪神外回り1800メートルのローズSと、テンから速いラップになりやすい京都内回り2000メートルの秋華賞では、レースの質が全く違う。紫苑Sのほうが、より本番に近いということになりますからね」

 今年、高野調教師と同じようなことを口にしているのがディアドラの橋田調教師だ。同じく紫苑Sを選んだわけをトレーナーは、こう話す。

「権利を取りやすいのもあったけど、本番と同じコーナー4つの競馬を、より経験させたかったのも理由のひとつ。いろんなことを経験している古馬なら、その必要もないのでしょうが、3歳馬ですからね。トリッキーで、ややこしい中山をこなせれば、京都2000メートルは、まだ競馬もしやすいはずですから」

 その紫苑Sでは外を回ってねじ伏せる着差以上に強い勝ちっぷり。本番に向けて類似コースでの経験値を高められた上に、その勝ち方も強烈となれば、ヴィブロスパールコード紫苑S組のワンツーになった昨年に続き、今年もまた紫苑S組のディアドラが浮上しそうだ。

「去年から重賞になったわけだし、これから、ますます紫苑Sの価値は高くなると思いますよ」

 橋田調教師の“予言”が現実のものになるかはディアドラの走りにかかっている。

 (栗東の坂路野郎・高岡功)

東京スポーツ

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