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【秋華賞】アエロリット 超抜デモ 史上初の“変則2冠”へ「強い走りを見てほしい」

  • 2017年10月12日(木) 06時00分
 「秋華賞・G1」(15日、京都)

 万全の態勢で決戦の地へ向かう。NHKマイルC覇者アエロリットは11日、美浦坂路で単走追い。馬なりで上々の時計をマークし、出来の良さをアピールした。落ち着き十分の姿に、陣営も納得の表情。初の2000メートルでも、主役の座は譲らない。

 圧倒的な搭載エンジンが、自然と右肩上がりのラップを刻む。美浦坂路の勾配に逆らいながら、アエロリットがフットワークを伸ばしていく。楽に流した最終リハは、4F52秒4-38秒0-12秒3。「自分のなかでは(4F)53秒のつもりだったんだけど」と菊沢師は思わず笑みを浮かべた。元ジョッキーの体内時計をも狂わせる、抜群の動きだ。

 先週の美浦Wでは6F80秒5の猛時計をマーク。「輸送も控えている。最後の2Fだけ集中して走ってくれればいいかな」と意図を説明した指揮官は、うなずきながら追い切り後の様子を語る。「本当にリラックスしていたよ。息も乱れず、平然と歩いていたね」と仕上がり具合に胸を張った。

 教育次第ではスプリンターにもなりかねない前向きな気性。「春は要所要所で走りたがるのを前面に出していた」という懸念材料は、秋を迎えてなくなりつつある。「コンタクトを取りやすくなっている。馬が理解してきた」。生産したノーザンファームの関係者内で浸透する“牝馬の菊沢”。繊細さを最小限に封じ込めた手腕は、お見事というほかない。

 無論、馬の成長度もあってこその姿。「随分と背が伸びた」と語るように、馬体面でも一段とスケールを増した。レコードタイで楽々と逃げ切った前走のクイーンSが、プラス18キロの496キロ。昨年6月デビューと初陣は早かったが、単なる早熟馬ではない。心身の充実に奥深さがにじみ出る。

 前走時に1800メートル、コーナー4つ、右回りと3つの課題をクリア。三冠最終戦への出走を決断した。「他馬はオークスやトライアルで2000メートルを経験している。うちは1800メートルまで。期待はあるけど、不安もある」と率直な思いを口にする一方、揺るがない信頼をのぞかせた。「この馬のリズムで走れれば。力強い走りを見てほしい」。史上初となるNHKマイルCとの変則2冠へ、自慢の心肺機能でライバルをねじ伏せる。

提供:デイリースポーツ

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