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【秋華賞】ラビットラン出走態勢完了 和田ラスト1冠へ気合

デイリースポーツ
  • 2017年10月13日(金) 08時00分
 「秋華賞・G1」(15日、京都)

 本番も主役の座は譲らない。ローズSの覇者ラビットランは12日、栗東坂路を単走。軽快なフットワークを披露して出走態勢を整えた。芝に転向してから2連勝。自慢の豪脚で最後の1冠奪取を狙う。紫苑Sを制し、同じく2連勝で挑むディアドラも栗東坂路で単走。しまい重点ながら、力強い動きで好調をアピールした。なお、枠順は13日に決定。馬券は14日に前日発売される。

 3連勝で一気に最後の1冠をつかむ-。ローズSを快勝したラビットランは栗東坂路で単走。4F56秒0-40秒9-12秒8と、時計自体は目立ったものではないが、終始弾むようなフットワークで登坂。好調キープをアピールした。

 見届けた角居師が、馬名になぞらえて動きをジャッジした。「本当にウサギが走っているようだった」。その言葉が最終リハの“素軽さ”を物語る。「上手に走ってくれたし、いい調教でした。現時点で、一番能力を出せる状態」と満足げに笑みを浮かべた。

 芝に転じて2連勝。重賞初挑戦&初Vを成し遂げた前走のローズSでは、鮮烈な末脚で大外から差し切った。芝初戦だった2走前と同様、メンバー最速の上がりを繰り出した。指揮官も「こんなに走る馬だったのか、と思った」と、想像以上のパフォーマンスであったことを明かす。そして「春は線の細い感じがあったけど、使いながらドッシリしてきた」と成長ぶりを口にした。

 2走前から手綱を取る和田は、独特の表現で「あまり乗ったことのないような馬。軽く“跳んでいる”ようだし、素軽過ぎるぐらい」と乗り味を伝える。今回の舞台には「基本は先行有利なので、ロスのない競馬を。行けるまでの位置で競馬をしたい」と具体的なイメージを描く。

 鞍上にとっては、テイエムオペラオーで制した01年天皇賞・春以来のJRA・G1制覇が懸かる。「気負わないように」と笑ったベテラン。砂上から華麗な転身を果たしたラビットが、最後の1冠奪取へ、淀のターフを跳びはねる。

提供:デイリースポーツ

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