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ドバイターフ覇者ヴィブロス「しっかり走れるデキにある」/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2017年10月13日(金) 19時00分
 秋華賞に出走するミリッサの追い切りを、この秋から任されている石坂厩舎の井上助手が、こんなことを口にしていた。

「ジェンティルの時と比べれば気は楽。なんてことないよ」

 2012年の桜花賞オークスの春2冠を制覇。史上4頭目となる牝馬3冠の期待を背負い、秋のローズS=単勝1.5倍、秋華賞=1.3倍の絶大な支持を集めたのが名牝ジェンティルドンナ。“絶対に負けられない戦い”に挑む過程でつけてきた日々の調教と比べれば、挑戦者として臨む今年はプレッシャーもなく、リラックスムードが漂う。

 今、ジェンティルドンナのような“追われる立場”の気持ちを存分に味わっているのが、ヴィブロスを担当する友道厩舎の安田助手だろう。昨年、秋華賞を勝った時点では、まだ古馬に立ち向かうチャレンジャーだったが、今年ドバイターフを快勝したことで、一気に日本の牝馬界のトップに躍り出ただけではなく、世界からも狙われる立ち位置に昇格した。

「やっぱり追われる立場より、追う立場のほうが楽ですよ。負けてもともと、という気持ちでぶつかっていけますから」

“ドバイの一発”で、立場がガラッと変わったことに苦笑する安田助手。ただ、そうしたポジションに上り詰めたからこそ信頼できるものもある。

「ドバイで世界の馬を相手に勝ち、負かした馬はその後、重賞をどんどん勝っている。立場的には、恥ずかしい競馬はできませんよね。もともと仕上がりは早いタイプで、先週の追い切り前の時点で、ほぼできていた。初戦から、しっかり走れるデキにあります。以前、ゲート内でチャカつくところがあったので、落ち着いていられるか。不安はそれくらいかな」

 今や、世界中が注目する存在になったヴィブロス。その秋初戦の府中牝馬Sは、ポテンシャルの高さを改めて見せつけるレースになりそうだ。

(栗東の坂路野郎・高岡功)

東京スポーツ

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