「
菊花賞・G1」(22日、京都)
最後に勝った関東馬は01年の
マンハッタンカフェ。以降、関西馬が15連勝という
菊花賞の流れに、今年こそはと待ったをかけるのは東の大将格
ミッキースワローだ。目イチで臨んだ
トライアルから、仕上がりを維持して本番に臨む。
18日、美浦Wに現れたのは、混雑が一段落した午前6時半。軽やかに駆けだした
ミッキースワローの背には、いつも通り菊沢師がいた。加速するべきところは、馬自身も分かっている。向正面5Fからの追い切り。馬なりのまま3角に向けて徐々に加速すると、スムーズに4角まで抜け切って直線も余裕たっぷり。終始コントロールを失うことなく5F67秒9-38秒8-12秒9を記録した。「あっけにとられるくらい、落ち着いて気分良く走ってくれたね」とトレーナーの手に満足な手応えが残った。
セントライト記念は
皐月賞馬を相手に切れ味の違いを見せて快勝。師も「想像以上の脚でびっくり」と舌を巻く強さだった。京都への遠征は5月の
京都新聞杯(5着)で経験済み。「3000メートルを
リラックスして走って、しまいはしっかり伸びてくれれば」。先週の
アエロリットに続き、義兄・横山典と臨む大一番。今年こそ、固く閉じていた扉をこじ開けてみせる。
提供:デイリースポーツ