23日は全休日、栗東トレセン内は台風21号の影響で折れた木の枝が散乱していたが、馬たちは普段どおりゆっくりとした休日を過ごしていた。
2017年の天皇賞春秋制覇を狙う
キタサンブラックは、今朝もいつもと変わらず辻田厩務員が馬房の清掃している間、洗い場でのんびりとしていた。特に張りつめた印象もなく、
リラックスしているようだ。
前走の
宝塚記念は、この馬らしさが見られないままの9着惨敗だった。
「思い返せば
宝塚記念のころは元気がなかったのかな、とも思います。今は普段どおり、元気なブラックです。トモにハリもありますね」と辻田厩務員は笑顔で愛馬の様子を語る。
キタサンブラックの追い切りに騎乗している
黒岩悠騎手も、先週の時点で「元気がありますね」と話しているという。
「真面目な馬ですし、休み明けも気にしませんよ」
馬体重は先週の段階で546キロとのこと。
「東京への輸送もありますから540キロ前後での出走になると思います」
この秋で引退が発表されたが、辻田厩務員としては気持ちの変化はないそうだ。
「秋は3戦と決まっていたので、気持ち的には変わりないです。いつもどおり、走れる状態に持っていくだけです」
(取材・写真:花岡貴子)