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【天皇賞(秋)】ヤマカツエース陣営「この馬らしい競馬を」、大健闘クリンチャーのその後/ねぇさんのトレセン密着

  • 2017年10月24日(火) 16時25分
 先週のGI・菊花賞は稀にみる“根性戦”でした。もう時計が云々とか、道悪の巧拙とかいうだけじゃなくて、あの泥だらけの状態で最後まで走り切る精神力があるか否かが大きかったように察します。

 菊花賞はただでさえ長丁場ですから、毎年各陣営ともに出走馬の肉体面はもちろん精神面のケアもじゅうぶんにしています。でも、今回ばかりは「例年以上にじゅうぶんなアフターケアが必要」という声はあちこちから聞かれました。

 優勝したキセキも、10番人気ながら2着に大健闘したクリンチャーも、レース翌朝は脚元はもちろん歩様のチェックもしていましたね。

 クリンチャーを管理する宮本師はGI2着を喜びながらもケアについてはとても慎重でした。

「馬は思いのほか元気だけど、ダメージが残っていないかどうかを数日かけてしっかり見守りたい。ああいう競馬を経験させたことで馬が競馬を嫌いになってしまわないようにしなければならないからね」

 レース前は「GIを勝ちたい!」と話していましたが、菊花賞2着後の心境はいかに?

「いやー、“GIを獲りたい”という気持ちがさらに強くなりましたよ。この馬で獲らなくてどうするんだ、というくらいに」

 今後のことはオーナーと相談して決めるとのことですが、引き続き、長距離路線が見込まれます。

 さて、今週は天皇賞(秋)。各陣営ともに順調そうですが、ヤマカツエースもその例に漏れず元気いっぱいですよ。

「1週前の追い切りでビッシリ負荷をかけた。動きは良くなっているし、いたって順調」と池添兼師。

 人気はありませんが、担当の土屋助手はかなり自信があるようです。

「ここまで馬の成長にあわせてじっくり育ててきたけど、本当によくなっている。GIになった大阪杯で3着だったように2000mはいちばん得意な距離。あのレースでGIでもやれると改めて思ったし、今回も楽しみにしているんだ」

 乗りやすくてコントロールしやすい馬です。強敵は揃いますが、正攻法の攻めの競馬をして欲しいですね。

「小細工はいらない。この馬らしい競馬をするだけだよ」(土屋助手)

(取材・写真:花岡貴子)

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