「
天皇賞(秋)・G1」(29日、東京)
弾むようなフットワークで駆け抜けた。
毎日王冠8着からの巻き返しを期す
ソウルスターリングは25日、美浦Wで併せ馬。
ラヴィエベール(4歳1000万下)を5Fで2馬身追走し、直線で馬体を併せる。最後は一杯に追う併走馬を横目に、軽く仕掛けただけで2馬身先着を決めた。タイムも5F65秒8-37秒2-12秒5と上々だ。
騎乗したルメールは「すごくうれしい」と満面の笑み。この表情が状態の良さを物語る。「コンディションは前走よりもいい。フットワーク、息ともに良かった」と上積みを感じ取り、満足げ。藤沢和師も「落ち着いていて動きは良かった」とうなずいた。
古馬初挑戦となった
毎日王冠は1番人気に推されるも背信。内枠から押し出されての逃げと、想定外の競馬でリズムを欠いた。「千八の距離と後ろからのプレッシャーで瞬時に反応できなかった」と鞍上は敗因を分析。続けて「二千なら違う。
オークスを勝っているし、レベルは問題ない」と古馬G1でもやれることを強調した。
藤沢和師は
天皇賞・秋を5勝。96年の
バブルガムフェローでは3歳馬での初制覇を達成している。古馬に挑む難しさを踏まえた上で、「跳びが大きく、東京向き。
オークスの内容から千八よりも距離が延びるのもいい」と前向きだ。3歳牝馬による
天皇賞・秋制覇は史上初の快挙。秋盾を知り尽くす名伯楽が、再び歴史の扉をこじ開ける。
提供:デイリースポーツ