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GIIIアルテミスS ダノングレースの切れ味注目/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2017年10月26日(木) 18時00分
「笹田クンに聞いたら、エアスピネルは道悪の鬼だって。ウチのマイネルハニーと一緒で水かきがついてるらしい(笑い)。まあ、結果2着とはいえ58キロを背負っての走り。上積みが見込める本番が大いに楽しみになった」

 全休明けの24日、栗田博憲調教師がイスラボニータ富士Sを満足そうに振り返る姿があった。3連単270万円超の土曜東京12Rを筆頭に、先週は東も西も新潟も垂ぜんの高配当のオンパレード。悲喜こもごもの結果を左右したのは、当たり前に馬場適性だった。

「先週競馬がなくてオレは助かったよ。ノウシツ(競走能力喪失)が2頭出たとも聞くからね。得てしてダメージが残るのは勝った馬より負けた馬。できるなら当日スクラッチしたい馬もいたのでは」

 これは某キュウ務員の言葉だが、そんな水が浮く馬場を見て当方はふと4年前のGII札幌記念を思い出した。当時も勝ち時計が2分06秒5という極悪馬場。4着アイムユアーズはこのレースを最後に引退、5着ロゴタイプも半年の休養を余儀なくされる深いダメージを負っていた。まずは無事に、が先週の関係者の一致した思いではなかったか。

 ちなみに今週の天皇賞・秋を予定するディサイファは道悪の鬼でもあるが「個人的にはやっぱり晴天がいい。だってせっかくのGI。馬にとっても晴れ舞台なんだから」と担当の矢崎高志キュウ務員。週末予報は今週も微妙だが、この言葉を聞くと“何とか良馬場で”と願わずにはいられない。

 さて、天皇賞前日の東京は2歳にとって初の牝馬限定重賞アルテミスSが行われる。過去5回で12年アユサン(2着)、14年レッツゴードンキ(2着)、15年メジャーエンブレム(2着)と3頭のGI馬を輩出する出世レース。結果的に“2着最高”のオチはつくが「良馬場条件」で狙ってみたいのはディープインパクト産駒ダノングレース。札幌で新馬勝ち後、早くからここに照準を合わせた一頭である。

「気性的にカッカする面があり、カイバを食べても実にならない。その辺は課題ですが、ジョッキー(蛯名)が“軽い馬場がいい”と言ったように最大の武器は切れ味。3着馬もすぐ勝ち上がったし、弱い相手ではなかったはずですから。週刊誌の印は薄いけど、ここでも楽しみはありますよ」と担当の寺本達郎助手。出世を妨げない意味でも、ここは2着OKの馬連で応援しよう。

(美浦の宴会野郎・山村隆司)

東京スポーツ

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