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天皇賞(秋)・G1」(29日、東京)
春秋盾制覇が懸かる今回に、連覇を目指すジャパンC。そして有終Vを誓う
有馬記念へ-。引退に向けてカウントダウンを刻む
キタサンブラックは4枠7番に決まった。青帽では今春の
大阪杯を制している(4枠5番)。清水久師は「外過ぎず、いいんじゃないですか。内が欲しかったですけど、真ん中よりも内めなので」と納得の表情を見せた。全10勝のうち8勝を先入れの奇数枠でマーク。これもスタートセンスのなせる業と言えるだろう。
追い切り翌日の26日朝は運動で体をほぐした。
宝塚記念以来4カ月ぶりとなる今回は、これまで恒例だった坂路の一日3本乗りを封印。「将来に向けて鍛えるというよりも、しっかりと休み明けの体に戻す、息をつくる方が力を発揮できるということ」と理由を説明する。栗東CWの調教は過去の休養明けで自己最多となる計9本を消化し、「きっちりと仕上がっていますよ」とうなずいた。
台風22号の動き次第では道悪も予想されるが、「馬場は気にしていない。開催さえしてくれたら。何の不安もありません」と師は期待を込めた。「あとはジョッキーに任せるしかない」。残り3戦。まずはG1・6勝目を決めるとともに、改めて現役最強馬の力を誇示する構えだ。
提供:デイリースポーツ