「
天皇賞(秋)・G1」(29日、東京)
昨年の
モーリスに続け-。秋盾連覇を狙う堀厩舎勢2騎が26日、美浦Wでそれぞれ最終リハを行った。
宝塚記念の覇者
サトノクラウンは単走で軽快に流し、順調な仕上がりをアピール。一方、
ネオリアリズムは併せ馬で迫力満点のフットワークを披露。QE2世CでG1初制覇を飾った力を、凱旋レースとなる一戦でも存分に発揮する構えだ。なお、出走馬18頭と枠順が確定。馬券は27日に一部ウインズで前々日発売が行われる。
“静”に徹した内容にも問題なしだ。
宝塚記念V以来4カ月ぶりとなる
サトノクラウンは、その前走時と同様に、精神面を重視した調整で臨戦態勢を整えた。
最終リハは美浦Wでの単走半マイル追い。序盤はマイペースで流しながら、気持ち良さそうに脚を伸ばして行く。馬場の真ん中を選択して迎えた直線は、鞍上に軽く気合をつけられながらも、最後まで集中力を切らすことなくフィニッシュ。4F53秒8-38秒5-12秒7を計時した。
1週前に併せ馬でしっかりと負荷をかけており、森助手は「これ以上、馬の内面の方を上げたくないのと、他馬に影響されないよう人間とのコミュニケーションを取るため」と調教内容の意図を説明し、その上で「先週までに感じていた動きの重さも解消されて、いい状態です」と満足そうにうなずいた。
宝塚記念で国内G1初制覇を飾り、名実ともに現役最強馬の一角に立った。「2歳時から毎年重賞を勝っているように、能力の高い馬。我の強いところはあるけど、年齢を重ねるにつれてコントロールが利くようになり、うまく心身の
バランスを取れるようになってきた」と、精神面での成長を本格化の要因に挙げた。
天皇賞・秋は、過去2年連続で参戦して17、14着と結果を残せていないが、「これまでとは馬の状態が違う。改めて(今年は)能力を発揮できると思っています」と仕上げ人はキッパリ。春の
グランプリホースは、万全の態勢でラ
イバルたちを迎え撃つ。
提供:デイリースポーツ