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【天皇賞】“万哲”ら3人の予想家たちはキタサンブラックをどう見るのか

  • 2017年10月27日(金) 19時01分
 10月29日(日)に行われる天皇賞・秋。なんといっても注目はキタサンブラック。天皇賞春秋連覇はあるのかないのか。買えるのか買えないのか。そこで、『ウマい馬券』でもお馴染み、スポニチの万券ヒットメーカー小田哲也氏、Vポジション理論の倉本匠馬氏、ラップギア理論の岡村信将氏の3名にキタサンブラックについての見解を直撃した。


小田哲也氏
「1番人気濃厚のキタサンブラックをどう評価すべきか?結論から言えば「積極買いは禁物」。

 正直、宝塚記念(9着)の敗因がつかめない。阪神2200mは快勝した大阪杯からスタート地点を200m下げただけ。戦前は「道悪割り引き」と評価を下げたが、勝ったサトノクラウンは2分11秒4。時計レベルは限りなく良に近い稍重だった。万が一、蓄積疲労だとすると状況は単純ではない。過去10年、前走で馬券圏内(3着以内)に絡まなかった馬の優勝は12年エイシンフラッシュ(毎日王冠9着)だけ。

 ただ、好材料も。逃げ切った昨秋ジャパンCと似た「馬場状況」になる可能性もあるからだ。当時は前週(東京スポーツ杯2歳Sが典型)が道悪で中〜外を各馬が通って傷み、ジャパンC週は外差しが利きにくくなっていた。今週からBコース変更とはいえ、豪雨の影響で先週は各馬が通った中〜外は相当傷んだ。スパッと差せる馬場になるか微妙な状況は、キタサンブラックには追い風か。前走上位着順馬が断然強い秋天の傾向。前走1着のサトノクラウンリアルスティールは当然高評価。同2着のサトノアラジンステファノスも同様。人気の盲点は札幌記念1着のサクラアンプルール(05年ヘヴンリーロマンス、11年トーセンジョーダンが同パターン)。週末天気が再び崩れると、混迷度は増してくる」


倉本匠馬氏
「今週からBコースに替わり、先週の不良馬場で傷んだ内側は幾分避けることが出来るはず。ただし、近年の傾向を見ても天皇賞(秋)は外伸び傾向にあり、直線で内を突いた馬にとっては絶望的な状態。理想は外目先行から内を避けての押し切りで、昨年のモーリスのようなレースがまさしく完璧なレース運び。そのVポジション(注)を取った馬が最も勝ちに近づく可能性が高い。(注)Vポジションとは、昨年の傾向や先週のレースを踏まえ『展開や馬場、コース、メンバーを加味した上で勝利に近づく可能性が高いポジション』のこと。

 今年の天皇賞(秋)はどうだろうか。明確な逃げ馬が1頭おり、大阪杯同様に前に馬を置かせた2.3番手からの競馬はキタサンブラックにとって最高の展開。マイペースに落とす逃げが得意なロードヴァンドールであれば、ペースも落ちるだろう。もし、キタサンブラックが外枠を引けば武豊騎手に導かれ、スローペースの2.3番手と格好のVポジションからの競馬が可能。枠が外か内か。これが武豊騎手にとって非常に重要なポイントとなるはずだ」


岡村信将氏

 天皇賞(秋)の過去10年と、それ以前を見比べて最も目立つのは、“上がり3ハロンタイム”の高速化だと思われる。以前は“36秒台がデフォルト”だった上がりが、近年は一気に34秒台になってきたのだ。平均35秒台の馬が活躍していた2005年以前にくらべて、過去10年ほどは“平均34秒台”の馬がズラリ。2011年や2012年のように、レース自体の上がりが35秒台、36秒台になろうとも、勝ち馬は(天皇賞(秋)以前のレースを)34秒ソコソコで上がってきていた馬たちなのだ。

 たとえば2016年の天皇賞(秋)は1番人気が1着だったので配当は跳ねなかったのだが、6番人気や7番人気も含め、天皇賞(秋)以前のレースを34秒ソコソコであがってきていた馬たちが1〜4着までを独占。速ければ良いというわけではないのだが、この数値が34秒5を超える馬は、現代の天皇賞(秋)には向かないのではないか。

 現在の基準値は2012年エイシンフラッシュの34秒4程度で、それをクリアする出走馬は(2016年と同じ)6頭程度。そしてキタサンブラックの数値は、その基準を大きく超える34秒8であることを追記しておく。2017年天皇賞(秋)出走全馬の“1〜3着時の平均上がりタイム”を含めた最終決断をぜひご覧いただきたい」


 レースの発走は10月29日(日)15時40分。3名の最終結論はいかに!? なお、10月29日まで使える1000ポイントが、こちらから受け取れます。これを機に是非予想を買ってみてはいかがでしょうか。

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