芝2500mという特殊距離でのハンデGII。芝2400mとは100mの差だが、スタンド前直線の上り坂を二度通過することになるので、スタミナ要求度はグッと高くなる。
ジャパンCへのひと叩きとして利用されることもあるが、どちらかというと
ステイヤーズSや
ダイヤモンドSへと続く長距離路線の出発点としての位置づけがメインとなる。
1.背負っている馬から買え
過去10年で57.5kg以上の斤量を背負った馬の連対率は20.8%。55.5-57kgが18.0%で、53.5-55kgが9.4%、53kg以下が2.2%で、斤量と連対率は綺麗に正比例する。3歳馬に至っては連対率0%となっており、軽ハンデの馬を狙うのはこのレースにおいては得策ではない。
2.3000mクラスの実績を重視
昨年のこのレースの勝ち馬
シュヴァルグランはその年の春の天皇賞3着馬で、2着の
アルバートは前年の
ステイヤーズS勝ち馬。一昨年の勝ち馬
ゴールドアクターは前年の
菊花賞3着馬だったし、2着の
メイショウカドマツにも
ダイヤモンドSで3着の実績があった。2014年もその年の
ダイヤモンドS勝ち馬の
フェイムゲームが勝利している。
3.休み明けにはハードルが高い
過去10年、3か月以上の休み明けでこのレースを制したのは、昨年の
シュヴァルグランただ一頭。2着したのも昨年の
アルバートだけで、両馬は持ち前のスタミナで休み明けの不利を跳ね返した形だ。順調に使われていることが大きなアドバンテージになる。
スワーヴリチャード、
セダブリランテスといった3歳馬の挑戦が話題を集めているが、データ的には6歳馬の
アルバートが不動の中心になる。重いハンデでも割り引く必要が無いのは前述の通りで、2着に敗れた昨年と違い今年は一度使っているから、息持ち面での不安も少ない。若い挑戦者にとっては高いハードルになると見る。