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【エリザベス女王杯】クロコスミア、先輩カワカミプリンセス同様の蹴り跡/ねぇさんのトレセン密着

  • 2017年11月09日(木) 19時15分
 武豊騎手の今週の騎乗取り止めの件、本当にびっくりしました。昨日読者の皆さんにお届けしたスマートレイアーの共同会見の時にはすごく明るい笑顔を見せていたというのに…。好事魔多し、とは正にこのことだと思いました。

 不幸中の幸いなことに『ここで休むことで、来週以降の騎乗の可能性が大きく開けるということであれば、一時撤退の結論』(武豊騎手の公式ページより)とのこと。今週は少し寂しいですが、また来週以降の競馬をきっと盛り上げてくれるはず。いちファンとしてゆっくりその時を待ちたいと思います。

 さて、今日はエリザベス女王杯の有力候補に名乗りをあげたクロコスミアの話を。

 担当の北添助手によれば、この夏、函館に入ったことからどっしりとしてきたとのことです。

「落ち着きが出てきたことでカイバ食いもよくなりました。しっかり食べられたことで調教での手ごたえもよくなりました。そして順調に夏を過ごせたことが、府中牝馬Sの優勝という成果につながったのかもしれません」

 とにかく気が強く、最初のころからずっと女王様気質なのだとか。

「神経質で気が強いので、機嫌を損ねないように気を配っています。でも、その気の強さが競馬での起爆剤につながってきますよね」

 実際、レースではその気の強さがいいほうに出ていますよね。

「頑張り屋さんですね。雨も馬群も恐れずに走ってくれます」

 実は西浦厩舎の洗い場の後ろの壁には穴がふたつあります。ひとつはカワカミプリンセスによるもの、もうひとつがクロコスミアによるものだそうです。

カワカミプリンセスも気のキツい馬でした。ちょうど壁を蹴って穴をあけたとき、僕はたまたま近くで見ていたんです。それから何年か経ってクロコスミアが2歳のころ、その壁にカワカミプリンセスと同じように蹴って、しかもカワカミプリンセスより大きな穴をあけてしまったんです。そのとき、とっさに“あの強い牝馬と同じことをした!?”と思いました。すごく印象深かったです」

 それ以降は危険防止のため、クロコスミアは後ろに壁のないほうの洗い場で手入れされているので、さらに穴をあけてはいませんが…。厩舎の大先輩と同じことをして、この2頭とも重賞を制しているというのはゲンのいい話ですよね。

 カワカミプリンセスにとってエリザベス女王杯は12着(1位入線)、2着、9着と残念な相性でしたが、その無念を頼もしい後輩牝馬が晴らしてくれるでしょうか。注目です。

(取材・写真:花岡貴子)

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