「
デイリー杯2歳S・G2」(11日、京都)
念願の重賞獲りに挑む。デビュー戦を、素質の高さを感じさせる内容で快勝した
カツジ。鞍上の
松山弘平騎手(27)=栗東・フリー=にとっては、デビュー時に所属した自らの“原点”とも言える池添兼厩舎の管理馬だ。これまで師弟で戦った過去10回の重賞こそ結果が出ていないが、「今までで一番のチャンス」と燃えている。
瞳は輝いていた。新馬戦を快勝した
カツジと重賞Vに挑む松山。デビューから自らを育ててくれた師匠・池添兼師の管理馬だけに、「今回は人気もしている馬ですし、今までで一番のチャンスですね」と力を込める。松山&池添兼師で挑んだ重賞は過去10回あるが、15年
デイリー杯2歳Sの4着(
ナイトオブナイツ)が最高着順。タイトル奪取への意気込みは強い。
前走後も2週続けて追い切りに騎乗。ともにシャープな脚さばきで併せた僚馬に先着を決め、「変わりなく順調ですね」と好調キープを実感する。「前走の内容も良かったし、すごく乗りやすい。どこからでも競馬ができる自在性もあります。競馬はしやすいです」と意欲十分だ。
そんな弟子を支えてきた池添兼師は「今の子にしたら、本当に真面目でしっかりとしている。だから、みんながかわいがってくれるんだと思う。いい子が弟子に来てくれた」と、成長した姿に目尻を下げる。「競馬にいってのセンスがいい馬。相手は強いけど、挑戦する価値はある」と楽しみにする一戦。ポテンシャル豊かな
ディープインパクト産駒とともに、師弟の絆で重賞初制覇をつかみ取る。
提供:デイリースポーツ