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クイーンズリング 矢野厩務員の連覇シナリオ、ヒントは…/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2017年11月10日(金) 18時00分
 エリザベス女王杯に出走するクイーンズリングを担当する吉村厩舎・矢野厩務員から不意に電話がかかってきた。

エリザベス女王杯の答え、もう出とるで」

 以前にも聞いたことのあるようなフレーズ…。そうだ、あれはデビューから無傷の3連勝で臨んだ3歳春の桜花賞。「GIゼッケン」(登録馬のアイウエオ順に数字が割り当てられるGI用の特殊ゼッケン)でクイーンズリングに「4番」が割り当てられたのは「4連勝でGIを勝つことを暗示しとる」と豪語。「だから、答えはもう出ている」と当時、この男は言い放ったのだ。結果「4」連勝ではなく、「4」着になる絶妙のオチがついたのは、今となっては笑い話だが。

 何やら今回もGIゼッケンにヒントが隠されていると言う。

「ええか。一番重賞を勝っているのは俺の馬とスマートレイアールージュバックの3頭で4勝なんや。で、今回の俺の馬のゼッケンが5。あとは…分かるな」

 つまり、重賞「5」勝目でエリザベス女王杯を連覇する…ということらしい。若干、無理やり感がなくもないが、今週の追い切りに騎乗したクリスチャン・デムーロは「言うことがない」とその動きを絶賛したとか。宣言通り、V5でエリザベス女王杯連覇というシナリオも十分ありそうだ。

 “勝負デー”に先駆けて近所の本屋に駆け込み、イタリア語辞典を購入したという矢野さん。

「いや、勝ったらクリスチャンに感謝の言葉を言わなあかんやろ。兄貴のミルコは日本語で通じるけど、弟はそういうわけにもいかへんやろから。ボーノだけじゃアカンやろうしな。ちょっと言葉を勉強しとこうかなと思って」

 そのポジティブシンキングや良し…である。あとは「5」着というオチがつかないことを祈るばかりだ。

(栗東の坂路野郎・高岡功)

東京スポーツ

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