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【JC】シュヴァルグラン悲願のG1初制覇 豪の名手・ボウマン大金星  

デイリースポーツ
  • 2017年11月27日(月) 09時00分
 「ジャパンC・G1」(26日、東京)

 7度目の挑戦で悲願のG1制覇を決めた。大舞台では惜敗続きだった5番人気のシュヴァルグランが直線で堂々と抜け出してV。鞍上のボウマンが豪州No.1の手腕を見せつけた。次戦はコンビ継続で有馬記念(12月24日・中山)へ向かう。2着には今年のダービー馬レイデオロ。1番人気に支持されたキタサンブラックは3着に敗れ、JRA・G1最多タイ7勝目はならなかった。

 豪州の名手が大金星に導いた。シュヴァルグランが初のビッグタイトル奪取。強豪G1馬らを打ち破った。

 キタサンブラックを徹底的にマークした。ボウマンは1枠1番を生かして、5番手のインへ導く。直線はロックオンしたライバルとの差を徐々に詰め、残り100メートルで先頭へ躍り出た。最後は差を詰めるダービー馬を振り切ってゴール。殊勲の鞍上は「いい枠が当たったので、ひそかに勝利を狙えると思っていた。イメージ通りに運べた」と胸を張った。

 突然舞い込んだ騎乗だった。M・デムーロがサトノクラウンを選んだことでコンビが決定。最終追い切りに騎乗して、その後は過去のレースビデオをチェックしながら陣営と作戦を立てた。「昨年のJC(3着)を見てすごいと思った。当時よりいい状態と聞いたので“それなら”と思った」。自信を持って挑み、ロンジンワールドベストジョッキー受賞を決定させる勝利を手にした。

 「何とかG1タイトルを獲らせてあげたいと思っていたから」。友道師も目尻を下げて喜ぶ。「ウチの厩舎があるのはハルーワスウィートのおかげ」。厩舎に初めて預託されたのが、G1馬ヴィルシーナヴィブロスの母でもあるハルーワ。きょうだい初となる牡馬によるG1制覇は、種牡馬としての資格をつかむ大きな勝利だ。

 次の標的は引き続きボウマンと挑む有馬記念。「秋3戦目で一番いい状態で行けると思う。今回以上に楽しみ」とトレーナーが言えば、鞍上も「メインキャストになれる」と力を込める。来春には異父妹ヴィブロスとともにドバイに遠征するプランも急浮上。グランプリ制覇を決めて世界へと羽ばたく。

提供:デイリースポーツ

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