ジャパンCから一夜明けた27日朝、
シュヴァルグランは元気良さそうに栗東の自厩舎で与えられたカイバを頬張っていた。
「昨日は午前0時半ごろ栗東に帰ってきました。今朝もこのとおり、毛ヅヤもよくカイバも青草もよく食べています。脚元も変わりないですし、精神的にイライラしているところもないですね」と担当の津田助手は笑顔をみせていた。
ゲートへついていったため、レースは馬場のすぐ横、ゴールの手前のあたりから見ていたそうだ。
「直線で
キタサンブラックとの差が詰まらないかな、と思ったところでもう1回グンと伸びたので、これでもう大丈夫だと思いました。思わず、ヨシ!とこぶしを握り締めました。馬もあのときは『勝ってやる!』と思ったんじゃないですか(笑)」
津田助手は担当馬がGIを勝つのは2008年
天皇賞(春)の
アドマイヤジュピタ以来とのこと。
「ジュピタのときは勢いで一気にGIを獲っちゃったけど、
シュヴァルグランは何度か挑戦しての優勝なのでまた感触が違いますね」
臨戦過程も昨年と違い、今年は理想どおりだった。馬体重もちょうどいい数字におさまった。
「馬場も良馬場で理想どおりでした。勝つときは全てがうまくいくものですね」
次走は当初の予定どおり、
有馬記念に向かう見込みだ。
(取材・写真:花岡貴子)