まず、
ワグネリアンの近況から。
東京スポーツ杯2歳ステークスを圧勝したあと、しばし厩舎で様子をみたあとにノーザンファーム天栄へ放牧に出ています。
「来年の始動は予定どおり
弥生賞から。1月下旬くらいに栗東に戻そうと思っています」と友道師。
クラシックを意識して「東京競馬場を経験させたい」という考えから東スポ杯に出走させました。
「
共同通信杯の時期は雪が降って競馬の予定が変更になる可能性もある。そういったリスクは避けたかったからね」
課題だった東京への輸送やコース経験も無事こなし、何よりです。
「輸送しても馬体重は増えていたし、課題はクリアできたね。テンションも
野路菊Sより落ち着いていたのも良かった」
あと2か月、天栄でゆっくりしてどんな体で戻ってくるのでしょうね。とても楽しみです。
そして、今週の
チャンピオンズカップで狙ってみたい
アポロケンタッキーについて。
JBCクラシックは外から被されて挟まれる競馬を強いられてしまいました。
「大型馬で器用な馬じゃないから、行き脚がついた後に遮られるのは厳しい。それでも“もう少し走ってくれてもいいな”とも思うんだ」と担当の富岡助手。
確かに、
アポロケンタッキーは約560キロの馬体が示すとおり、むちゃくちゃ大きくてド迫力。この体じゃ器用に馬群を縫うのは難しいよなぁって思います。
「この中間もしっかり攻めているよ。状態はいい」(富岡助手)
成績を改めて見直すと最近の
アポロケンタッキーは人気がないときのほうが結果が出ていますよね。人間でもいますよね、天邪鬼。考えれば考えるほど、
アポロケンタッキーはそんな馬に思えて仕方ないんです。
「あとは気分よく走ってくれるといいな」
そんな富岡助手ら陣営の、そして応援するたくさんの人々の気持ちを分かってくれるかな? 枠も希望どおりの外だし、スムーズな競馬ができるといいですね。
(取材・写真:花岡貴子)