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香港ヴァーズ・香港G1」(10日、シャティン)
バラエティーに富む“チーム・ジャパン”の8頭が7日、シャティン競馬場で最終リハを行った。左前肢と臀部(でんぶ)の皮膚に感染症が見つかり、一時は出走が危ぶまれた
キセキが元気いっぱいにターフを躍動。香港G1・2勝目を狙う
ネオリアリズムも軽快な動きを見せるなど、全馬芝コースで上々のパフォーマンスを披露した。なお、各競走の枠順も確定。日の丸を掲げる準備は整った。
シャティンの芝コースで
菊花賞馬が弾んだ。
キセキはM・デムーロを背に単走追い。馬なりのまま軽快に4F52秒4-2F24秒2をマークした。
香港入国後に左前肢と臀部(でんぶ)の皮膚病が判明。不安説も流れたが、そんな雑音をシャットアウトする好アクションだった。「いい状態ですし、太め感もないのでセーブして追い切りました。硬い馬場だったのでハードに追うと筋肉が硬くなってしまう。だからあまり追いたくなかった」。手綱を取ったM・デムーロはそう説明して「この馬の気持ちは分かっているから」とうなずいた。
追い切り後に行われた枠順抽選会では、「コーナーで外を回されたくない。だから内枠が欲しい」と話していた鞍上の願い通りに3番ゲート(馬番は12)を引き当てた。岸本助手は「(皮膚病で)馬房移動はありませんでしたし、精神的にも動じていません。力を出せる仕上がりです」と意気込み十分。秋の淀で見せたパフォーマンスを、今度は香港で存分に発揮してみせる。
提供:デイリースポーツ