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【香港前日レポ】いよいよ明日に迫った香港国際競走、日本馬の様子を現地から徹底レポート!

  • 2017年12月09日(土) 18時31分
 レースを翌日に控えた土曜日の朝、香港は気温13度ほどまで下がって冷え込んだ。昼頃でも16〜17度。現地の人に聞いても、この時期にこれほど気温が下がるのはめずらしいとのこと。そしてここ1週間ほど、まったく雨が降っておらず、天候や馬場状態を心配することなく本番を迎えられそうだ。

 空は快晴だが、モヤっている感じなのはPM2.5の影響のよう。検索してみると、「香港の大気汚染:リアルタイム大気質指標」というサイトがあって、今日(土曜日)は「健康に良くない」という汚染状況だそうだ。レース当日も、馬場は絶好の状態でも、大気の状態は良くない。

 シャティン競馬場の芝コースは、良馬場でもところどころに車が通ったあとの轍のように芝が薄くなっている部分があるのが常だが、今年はそれがまったく見られない。日本のように芝が生え揃った状態。雨が降っていないので調教に騎乗して「ちょっと硬い」と話す騎手もいるほど。芝コースでも調教が行われているが、内ラチから七分どころのあたりまではパイロンが置かれていて、調教で使われているのは外ラチ沿いだけ。芝コースは万全の状態でレースを迎えることになりそうだ。

 過去2年、年末の香港国際競走は馬場状態「Good」(8段階で良い方から3番目)で行われ、香港カップは一昨年のエイシンヒカリ、昨年のモーリス、ともに勝ちタイムが2分00秒台、香港マイルは2年とも1分33秒台の決着。今回、さらに乾いた馬場状態での実施となれば、香港カップはペース次第で2分を切る決着になるかもしれない。

 ちなみに香港カップの前哨戦として11月17日に行われた、ジョッキークラブカップの勝ちタイムは馬場状態Goodで2分01秒52(勝ち馬ワーザー)、同じく香港マイルの前哨戦ジョッキークラブマイルの勝ちタイムが1分34秒13(勝ち馬シーズンズブルーム)だったから、確実にそれより速いタイムでの決着になるだろう。

 日本馬はすでに木曜日に追い切られ、金曜日には、ネオリアリズムステファノスワンスインナムーンキセキトーセンバジルらがパドックやゲートのスクーリングを行った。

 そしてレース前日(土曜日)の朝、ネオリアリズムは芝コースで、スマートレイアーステファノスキセキトーセンバジルサトノアラジンはオールウェザーコースで最終調整。レッツゴードンキワンスインナムーンは検疫厩舎地区での調整だった。

 印象的だったのは、藤原英昭厩舎の2頭。やや強めに追われ、ステファノスは800m=57秒4(15.6-15.2-13.4-13.2)、トーセンバジルは800m=58秒4(15.8-15.4-14.4-12.8)というタイムを出した(いずれも香港ジョッキークラブ発表)。

 なお皮膚病のため他馬とは隔離されていたキセキだが、この日(土曜日)朝の獣医による検査で、レース出走は問題ないという発表があった。

 現地香港での、前日15時(日本時間16時)頃現在、日本馬と主な人気馬の前売り単勝オッズは以下のとおり。

 香港ヴァーズ
 ハイランドリール(3.9)、キセキ(4.3)、トーセンバジル(7.3)

 香港スプリント
 ミスタースタニング(2.0)、ラッキーバブルズ(5.4)、ワンスインナムーン(19)、レッツゴードンキ(27)

 香港マイル
 シーズンズブルーム(3.8)、ヘレンパラゴン(3.9)、サトノアラジン(9.4)

 香港カップ
 ワーザー(2.4)、ネオリアリズム(4.1)、ステファノス(15)、スマートレイアー(21)

(取材・文・撮影:斎藤修)

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