「
有馬記念・G1」(24日、中山)
最高の仕上げで有終の美へ-。現役ラストランを迎える
キタサンブラックは13日、黒岩(レースは
武豊)を背に栗東CWで
アキトクレッセント(5歳オープン)と併せ馬。自身のリズムを保ちながら道中は僚馬を追走し、最後まで力強い脚さばきで7F95秒0-37秒7-12秒3。併入でのフィニッシュに鞍上は「順調。変わりないと思うし、鋭く反応していた」と好感触を伝える。
見届けた清水久師は「負荷をかけるために、アキト(
クレッセント)とやりました。全体のラップが速くて(ラストは)12秒台ですからね。いいでしょう」と満足げな笑みを浮かべながら合格点を与えた。
コンビを組む
武豊も、ラストランへの思いを口にする。「ホントに頑張ってきた馬だから。最後は勝たせてあげたい気持ちが強いね」。前走のジャパンCでは3着に敗れたものの、「負けはしたけど、何かに失望したりっていうのは全くないから。内容や騎乗的に、悔いのないレースをしたい」と口元を引き締めた。
「寂しさもあるけど、あまり“最後”と考えないように」とは指揮官。全ては悲願の
グランプリVへ。残された時間で、悔いのない仕上げを続けていく。
提供:デイリースポーツ