角居厩舎からは
シャケトラと
トーセンビクトリーの2頭が参戦します。
まず、
シャケトラ。ス
トライドの大きな走りは見るたびにワクワクするし、当然期待してしまいます。しかし、デビュー二戦目の中京(
美濃特別)で負け、左回りが懸念視されるようになりました。このときはソエが痛かったと敗因はしっかりしていました。でも、この秋の
天皇賞(秋)、
ジャパンカップで結果を出せませんでしたね…。やっぱり左回りは上手くないのかな? とも思えてしまいます。
「左回りだと直線で内にモタれたり、いくらか窮屈なのかな、と思いました」(辻野助手)
かつて左前脚を骨折していますが、その影響があったのかもしれませんね。
でも、今回は
日経賞(GII)を制した中山コース。
「馬はすこぶる元気いっぱいですよ。体調そのものはいい状態です」
普段から長めに乗っており、負荷はしっかりかけられています。今度こそ、というかんじです。
トーセンビクトリーは前走の
エリザベス女王杯では10着という成績でした。
「馬ごみで力んでいた分、最後しんどくなりました」
前走後はノーザンファームしがらきにリフレッシュ放牧に出ています。
「
トーセンビクトリーは少しでも放牧に出ると気持ちが
リラックスできる馬なんです」
トレセンでずっと張り詰めていたものが放牧先でリフレッシュされ、気持ちが
リセットされる。そして、また戦いに挑む。まるで週末に一泊旅行でストレス発散して、また仕事をするOLのようですね。なんか、共感してしまいます!
「2週前追い切りはいくらか緩かったんで、1週前追い切りは
シャケトラと併せてしっかり負荷をかけました」
このひと追いで彼女の闘志に再び火がつくことでしょう。
トーセンビクトリーも、もう5歳。以前はカイバ食いが細くなって陣営を悩ませたものですが、それも解消されています。
「気性的にも身体的にも、だいぶ大人になりましたね。コーナーリングが得意なので、うまくポジションをとって中山2500を立ち回って欲しいです」
(取材・写真:花岡貴子)