今年の夏、
札幌記念(GII)で重賞初制覇を果たした
サクラアンプルール(牡6・美浦・
金成貴史)。得意と思える右回りの中山コースで一発を狙っている。追い切り後の金成調教師のコメント。
「前走の秋の天皇賞(GI・8着)は極端な道悪でどのくらい走れるのか未知数でしたが、思っていた以上に馬は頑張ってくれました。レース後の疲れが1番心配でしたが、ダメージはなかったですね。
気持ちの調整がすごく難しい馬で、機嫌を損ねないように、馬が気分良く1日を終えられるように毎日心がけていました。前走後は在厩で調整していますので、馬の気持ちも途切れることなく、適度な張りを持った状態です。あとはレースから逆算して良い状態でいけるように。ただそれだけでしたが、予定通りに来ました。
先週の追い切りは良い動きでしたし、最終追い切りはいつものように前に馬を置いて終い少し反応を見るような形で交わしました。全体時計は普通でしたが、瞬発力を示すいつも通りの追い切りができました。
札幌記念や
中山記念(GII・2着)で結果が出ていますので、右回りが得意のように見えますが、左回りを気にする様子もないですし、条件に関してはあまり気にしていません。距離の2500mはやってみなければわかりませんが、前走のような極端な道悪にはならないでしょうし、普通に乗ってもらえればと思います。
このような大きなレースに使う機会はめったにありませんので、登録できただけでも幸せですし、そこに予定通り良い状態で使えるのは本当に感謝しかありません。これまで苦労されてきた生産者や育成牧場、そしてオーナーには心から感謝していますし、良い結果を残したいです」
(取材・文:佐々木祥恵)