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【有馬記念】シュヴァルグラン最強デモ ブラック返り討ちへ世界1ボウマンに託す

デイリースポーツ
  • 2017年12月21日(木) 07時30分
 「有馬記念・G1」(24日、中山)

 返り討ちにしてみせる。シュヴァルグランが20日、栗東坂路の併せ馬で3馬身の先着。ジャパンCでG1ホースとなった勢いそのままの活気あふれる走りを披露した。同じ5歳のチャンピオンホース・キタサンブラックはここが引退レース。死に物狂いで有終Vを狙ってくるが、簡単に引き下がるつもりはない。今年の“世界No.1ジョッキー”ボウマンを背に、G1連勝で現役最強を証明する。

 大関から横綱に昇進した関取のイメージだ。G1のタイトルを獲った古馬は自然と貫禄がにじみ出る。シュヴァルグランはいつも通り、栗東の角馬場からCWを半周後に坂路へ。ハイドロフォイル(4歳500万下)をゆっくり追走する形でスタートした。

 中間点手前のカーブ。その日陰から陽光そそぐ直線へ向き、四肢が回転数を上げる。ラスト2Fは強めに追われ12秒9-12秒9のラップ。外へ膨れたパートナーを一気に置き去りにし、4F54秒0-39秒5の全体時計で3馬身先着を決めた。

 友道師は「ジャパンCのダメージはなく、ここまで思った通り順調に来られた。動きも息の入りも良かった。去年よりゆったりした間隔で使えている。競馬内容も右肩上がりで良くなっているし、状態も今回の方が上」と、前走以上との言葉が飛び出した。

 全7勝のうち5勝は、京都と阪神の外回り、そして東京と、直線が長いコースで挙げてきた。トレーナーも「正直直線の長い、広いコースがいい」と言う。一方で「瞬発力が出てきたので、今なら中山の小回りでも」と克服への自信ものぞかせた。

 何よりボウマンへの信頼は絶大だ。「馬にやる気を起こさせ、巧みにコントロールしている。自分から行こうとする馬じゃない。うまくかみ合っている。G1馬になったから、次はG1連勝を目指したい」。2戦連続でのキタサンブラック撃破は鞍上の手腕に託す。

 そのボウマンはIFHA(国際競馬統括機関連盟)が選ぶ、ワールドベストジョッキーに今年初めて輝いた。「有意義な一年だったが、まだ大きな仕事がある。それは有馬でいいパフォーマンスを見せること。イブの24日は家族と過ごしたいが仕方ない」。有馬記念勝利こそが最高のクリスマスプレゼント。ジャパンCを金星で終わらせるつもりはない。

提供:デイリースポーツ

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