スマートフォン版へ

【馬主・北島三郎5】「ただものじゃない」デビュー戦で感じたブラックの実力

デイリースポーツ
  • 2017年12月22日(金) 06時30分
 「馬主・北島三郎5」

 2015年1月31日。デビュー戦は出遅れ気味にスタートして道中は中団で待機。最後は直線で抜け出し突き放す強い勝ち方。北島はキタサンブラックの実力に光るものを感じた。次戦の500万下は東京芝2000メートル。先行抜け出しで1着。そして3月22日のスプリングS(G2)で1着。これで確信に変わった。「この馬はただものじゃない」と。

 「1800とか2000メートルのレースを走り終えて疲れているはずなのに、全然息が乱れていない。相当心臓が強い。きっと大きなレースを勝てる」

 実は、体が大きく本格化に時間がかかると判断。デビュー前にクラシック登録をしていなかった。だが、3連勝で皐月賞の優先出走権を得たことで追加登録料200万円を支払い、クラシック路線に乗った。

 「この馬ならG1も狙える」。そんな北島の手応えとは逆に、当時、この馬に関しての評価は高くなかった。言われていたのは距離不安。母父のサクラバクシンオーが短距離馬だったことからだった。だが、レース後のケロリとした姿を知るだけに「この馬に距離は関係ないよ」とずっと言い続けた。

 G1の皐月賞で3着に入っても、さらに距離が延びるダービーに向けてはさらに不安の声が目立つばかり。そんな声に対抗するかのように、夢のG1勝利に向け、ひそかに自信を持っていたのだ。

 ずっと「G1を勝ったら、オレは競馬場で歌うよ」と言い続けていた。その気持ちは本気だった。ホースマンの憧れの大舞台、5月31日の日本ダービー当日。代表曲「まつり」のカラオケを準備し、本業の音響担当者を初めて競馬場に呼んでいたのだった。レースはハイペースに巻き込まれ残念ながら14着。しかし、必ず勝つチャンスは来ると信じていた。=敬称略=

提供:デイリースポーツ

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す