「
有馬記念・G1」(24日、中山)
調教助手から転身して7年目を迎える
吉村圭司調教師(45)=栗東。
クイーンズリングで挑む初めての
グランプリは、苦楽をともにした愛馬の
ラストステージとなった。「きのうオーナーサイドと話して、
有馬記念を最後に引退することになりました。初重賞、初G1を勝ってくれて、開業したての厩舎を支えてくれた馬。感謝の気持ちでいっぱいです」。
11年に廃止された公営・荒尾競馬の出身。「華やか。別世界だった」と話すJRAの祭典には、池江厩舎在籍時に09年
ドリームジャーニー、11年
オルフェーヴルの優勝に携わった。「オルフェの時は技術調教師でした。確かあの日は
クリスマス。小雪が舞って幻想的でしたね。ダービーもすごいけど、有馬はまた違った雰囲気がある。出走できるだけでもすごいことです」。
大観衆に見守られながらのラストラン。思い出いっぱいの愛馬の姿を目に焼き付ける。「中山デビューの馬ですし、最後もいい形で終えられれば。まずは無事に。その上で、いい走りを見せてくれれば」。リーディングジョッキー・ルメールとのコンビで“ハッピーエンド”といきたい。(デイリースポーツ・松浦孝司)
提供:デイリースポーツ