「
有馬記念・G1」(24日、中山)
有終Vへ、着々と時を刻んでいる。
キタサンブラックは22日朝、栗東坂路を1本(4F66秒5)駆け上がった後、CWを軽めのキャンターで1周。その後ゲートで駐立の確認を行った。
このルーティンも、これが最後。清水久師は「いつも通り、競馬の前にすることをしっかりとやりました。変わりなく雰囲気はいいし、仕上がりはいいと思います。あとは中山競馬場に輸送してレースをするだけですね」としみじみと話した。
武豊の“神の手”によって導き出された枠順は、文句なしの1枠2番。「これ以上ない枠が当たりましたね。どこが欲しいと言われたら、ここを選ぶでしょう」と指揮官は興奮を隠せない。さらに
武豊が「2」と書かれた紙にキスをしたことに触れて、「うれしかったのでしょう。でも、ボクにはしてくれなかった」と周囲を笑わせた。
勝てば悲願の
グランプリ初Vとなり、
グレード制を導入した84年以降、
シンボリルドルフ、
テイエムオペラオー、
ディープインパクト、
ウオッカと並ぶ最多のJRA・G1・7勝となる。さらに獲得賞金面でも
テイエムオペラオー(18億3518万9000円)を抜いて、JRA歴代賞金王に輝く。大記録が懸かったラストランまで、あと1日だ。
提供:デイリースポーツ