毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。
【有馬記念(中山芝の傾向)】
土曜は終日、良馬場で行われた。これで今開催の中山は開幕日12月2日から、すべて良馬場施行。日曜の予報は「曇後雨」で降水確率50%だが、雨が降り出すのは夜から。予報通りなら、有馬記念は10年連続で良馬場施行となる。
まず昨年と違うのは、昨年は金曜、土曜、日曜の3日間開催の最終日施行。金曜1Rが稍重から始まり、良発表でも多少時計を要する馬場状態だった。今年は少なくとも、昨年以上に時計が出やすい状況。また雨の影響を受けなかったため、芝が薄くなり始めた内寄りの傷みもごくわずか。
土曜は芝の競走は計5鞍(障害戦は除く)が行われ...