スマートフォン版へ

【馬主・北島三郎7】ブラックは「神様からの贈り物」

デイリースポーツ
  • 2017年12月24日(日) 09時00分
 「馬主・北島三郎7」

 「ブラックはオレにとっては息子のようなものだ」。北島は常々こう言い、愛情を持って接してきた。

 歌手という職業柄、また大御所という立場。いいことばかりでなく悪いことが報じられることがある。それでも人気商売と割り切り受け入れている。だが同じ報道でもブラックに関しては違った。予想とはいえ、バッサリと切り捨てる発言には、怒りをあらわにしたことも。

 「それぞれ見解はある。でも言い方があるのではないか。オレにとっては息子のようなもの。それを、あからさまにけなされたら気分は良くない」

 ブラックも孝行息子のような見事な走りで応えた。

 2013年で紅白を卒業。15年1月29日に劇場での座長公演も終えた。ブラックはその2日後にデビューし新馬勝ち。同年の菊花賞では50年超の馬主歴で初のG1タイトルをもたらした。「頸椎(けいつい)性脊髄症」の手術をした直後の16年11月にジャパンCを制覇。今年も8月に白内障の手術をし、10月に天皇賞・秋を勝利。体が万全でない苦しい時に好結果を運んできた。

 「頑張ってきたオレに、ご褒美とばかりに走ってくれて。そして調子悪い時には、勝って元気をくれた。もう本当に神様からの贈り物です」

 そんな愛馬のラストラン。「多くの方がまだ走れると言ってくれます。でもここまでよく頑張ってくれた。次なる道もある。そこに導いてあげるのも親の役目です」

 ブラックとやり残したことがある。「勝利の口取り写真はあるけど、ブラックとのツーショットが1枚もない。引退して北海道に行く前、最後に一緒に写真を撮るんだ」。本業ではみせたことのないやさしい笑顔で言った。北島がブラックを語る時、その姿はいつも好々爺(や)のようだった。=敬称略=

提供:デイリースポーツ

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す